パスタ&ピッツァの店「マカロニ食堂」がオープンしました。
店主の河村さんは、インサイトにて職業訓練を受講された方です。
大阪出身で、イタリアンの料理長をしていた彼が、
なぜ米子に来てお店を開くことになったのか?
大阪~米子~就職~起業までの話を聞いてみました・・・。
名前 | 河村 和人 |
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職業 | オーナーシェフ |
職歴 | 2012.2.14 米子市商店街にイタリアンピッツァの店「マカロニ食堂」をオープン |
イ:河村さんは2月にPIZZA&PASTAのお店「マカロニ食堂」を開店されました。繁盛しているようですね…。
河:ぼちぼちです。おかげさまで。
イ:出身は大阪なんですよね。
河:そうです。ある会社のイタリアン料理部門で料理長をやっていました。アルバイトを入れると100名ぐらいでしょうか。中間管理職みたいな立場で仕事をしていました。
イ:結構大きな規模ですね…。楽しかった?
河:それなりの責任もありましたし、充実していて楽しかったんですけど、早朝から深夜まで働き、休みなく仕事に没頭しているという状態でした。
イ:仕事が楽しい中で、なぜ鳥取に来たんですか?
河:妻は米子の出身で、大阪に来て、私は一日中休みもなく仕事をしている。頼れる人がいない中で、ストレスが溜まっていると感じていました。自分も仕事に没頭でき、家族もリラックスできる環境で…と考えた時、米子に行くという決断をしました。
イ:米子では、どこかのお店に就職するつもりだったんですか?
河:そうです。独立する気はありませんでした。就職先は行ってから探そうというイージーな感じです。
イ:それで、米子に来て、就職活動をする前に職業訓練を受講されましたが、それはなぜですか?
河:ハローワークで求人を見て、給与の相場などを調べたりはしました。地域のことをまったく知らないまま就職活動をしようと思っていましたが、職業訓練を受講すると、パソコンのスキルを高めながら、じっくり仕事を探せる。「こんないい話はない!」と思いまして…。
イ:そして、訓練が修了して、いよいよ就職活動をするわけですが、何社ぐらい受けましたか?
河:6社受けました。採用をもらったのは4社。あとの2社は私が提示した給与が高かったようです。
イ:提示した給与が高かった? 『私はそんなに安いオトコじゃねぇよ!!』ってことですよね?
河:(苦笑)意地悪な言い方をしたら、そうです。
イ:自信あるんだなぁ…。なかなかいいですよ。でも、仮に給料が低くても面白い会社だったら行きましたか?
河:将来性があると思えば行きました。大きくなろうというのが感じられる会社にはビジネスチャンスがいっぱいあるじゃないですか、そういう会社なら給与に関係なく行ったと思います。
イ:なんか、さきほど話していた「仕事に没頭する」ということも含めて、仕事に対する姿勢が見えてきました。
河:会社で成果を出して、店の成長と共に自分を認めてもらえる。評価として出世する。そういう欲は非常にあると思います。
イ:「出世欲」最近あまり聞かなくなった言葉ですね。飲食関連の方はそういう人が多いんですか?
河:わかりませんけど、職人気質の人は多いです。「お金より自分の思うようなものを作りたい」という人。そういう人はあまり好きじゃないです。
イ:お。はっきり言っちゃいましたね。
河:どこを向くかの方向性の違いだと思いますけど。会社として考えると、まず利益をあげる。ボランティアじゃありませんから。その上で、良い商品を提供して、お客様の満足度を上げていくことが大切です。ただ「おいしい物を作る」ということだけが先行していくということは違うと思います。
イ:管理職というか、経営者目線ですね。でも、結局就職されたわけですよね。
河:はい。ある会社に2か月ぐらいいました。
イ:退職したのはなぜですか? なんか想像がつくけど(笑)。
河:お店はある程度繁盛していましたが、私は「もっとやれる。やることがある」と思いました。ただ、周りはそこまで思っていない感じがしました。思いどおりにやっていくためには、自分が偉くなる必要がある。それには結構時間がかかる…。
イ:だんだん起業の方向に向かってきましたね…。
河:そうですね。
(取材/2013年3月)
マカロニ食堂
住所:米子市四日市町46
TEL:0859-30-2955
営業時間:(昼)11:00~15:00 (夜)17:00
~22:00