どういう人が採用されるのか?(解説編)

企業は、どういう人を採用するのでしょうか?

たとえば、面接を終えた求職者の方に、
「どうでしたか?」と尋ねると、
「私よりできそうな方がいましたから、その人が採用されると思います」
と答える方がいます。それを説明すると、下図のようになります。
(「私」A、「デキる人」D)

 
でも、実際に採用されるのは「Aさん(私)」だったという場合があります。
それはなぜなのでしょうか・・・?。


会社とそれを構成する社員を図で表すと、こんな感じです。

  

これが、会社としては「最も安定した状態」といえます。
そこに「デキる人」が入社したらどうなるか。
それをイメージすると・・・。

  

これは「かなり不安定な状態」で、こういう会社は仕事や人間関係がうまくいかなくなる可能性が高いと思います。
だから「Dさん」は採用されなかったのです。
では、なぜ「Aさん(私)」が採用されたのでしょうか?


それは、「『デキる人(デキすぎる人)(Dさん)』を除くと、『Aさん』が最もその会社に『ふさわしい人』だったから」です。
ということは、「『Aさんと、BさんCさんの差』が採否を分けていた」ということになります。

  

実際の差は、おそらく「わずかな差」だと思います。でもそれが採否をわけることがあるのです。
「わずかな差」とは、人物であったり、スキルであったり、経験だったりしますが、それらを「もう少しだけ『深める』『究める』ことにより、グッと採用の可能性が高まる」はずです。

ですから、就職活動においては「あと少し」をおろそかにしてはいけないのです。


ちなみに、会社を運営する立場で言うと、「最も採用したい人」は、
「他の社員より『少しだけデキる人』」です。
  

そういう人を採用できれば、周りの社員も少しずつ成長していく(=会社も成長する)からです。


(2012.9.14)