非正規から始めるという選択

最近、こんな話をよく聞きます。
「正社員の求人を探しているが、求人が少ない…。」
この場合、二つの選択肢が考えられます。
ひとつは「あくまで正社員にこだわる」選択。
もうひとつは「正社員以外の雇用形態も対象に入れる」という選択です。

会社を運営していく立場で考えると、会社を維持していくことは非常に大変なことで、採用した方がどれだけ会社に馴染み、活躍できるかという判断は難しいものですから、いきなり正社員で雇用すると大きなリスクを抱えることになります。
「それなら、試用期間を設ければいい」と考える企業もありますが、本来試用期間とは「あくまで正社員雇用を前提としたもの」であり、期間中安易に採用を取り消すことはできません。

もし、自分の気になる会社が、「パートやアルバイトなどから、能力や実績次第で正社員雇用の可能性がある」のであれば、そういう選択を考慮に入れてもいいと思います。
ただし、その場合は、面接などで以下の二点を質問しておく必要があります。

・正社員になれる可能性はあるか? 実際になった方はいるのか?
(過去に正社員になった方がいなければ、なれる可能性は低いと考えた方がいいと思います。)
・正社員になるための条件
(特に大手企業の場合、就業期間・学歴・実績など、正社員雇用のための条件を規定している場合がありますから、注意が必要です。)

正社員へたどり着く道は、ひとつではなく、いくつもあるのです…。

(2012.11.27)