何がしたいのか。何ができるのか

採用担当者が聞きたいこと。それは、
「どこで働いていたか?」
ということよりも、
「そこで何をしていたのか?」
ということであり、それ以上に聞きたいことは、
「(当社で)あなたは何がしたいのか?」
「あなたは(当社で)何ができるのか?」
ということです。

しかし、実際の面接においては、
「どこで何をしていたのか」
ということを話すことができる人はたくさんいますが、更にそこから、
「何がしたいのか」「何ができるのか」
ということまで話を展開できる人は多くありません。
なぜなら、そのためには自己理解とともに企業理解が必要となるからです。

なかなか難しそうですが、会社というのは自分の時間の多くを過ごす場所ですから、その選択にあたっては、少なからず「その会社ではたらいている自分」を想像するはずです。
そこから更にすすんで、「何がしたい、何ができる」ということまでイメージを膨らませることが大切です。

また、注意したいのは、たとえば職業訓練で簿記やパソコンを学んだとして、
「職業訓練で学んだパソコン・簿記を生かして貴社に貢献したいと思います!」
という「就職定型文」で答えてしまうことです。これは「×(バツ)」です。

相手が聞きたいのは、そういうことではなく、
「そのどの部分を、どう生かしていくのか」
という、より具体的な受け答えであり、さらにいえば、
「それによって(あるいはあなたを採用することによって)会社がどうなるか」
ということであると思います。

(2012.9.5)