徹底した求職姿勢をもった方
求職活動にあたっては、希望する職種に対して、自身が不足している知識・技術を、職業訓練などで習得する方はたくさんいらっしゃいますが、それを「徹底して行う人」はほとんどいません。
では、「徹底して行う」とはどういうことでしょうか?
当社で職業訓練を受講したある女性は、非常にユニークな職歴を持っています。そのすべてをご紹介できませんが、主なものは、
・10トントラックの運転手
・調理員
・建設会社の事務員
などです。それ以外の職種を含めて、多くが「興味があったから」という志望動機でした。
彼女がスゴいのは、「求人に応募する前に、その仕事に就いている人に話を聞く、必要だと思われる資格を取る、関連の勉強をする」という徹底した姿勢です。
・大型運転免許
・調理師
・建設業簿記(この時は同時に、パソコン、日商簿記、CADの勉強をしながら合格しています。CADの勉強もしたのは「事務とCADを両方できる人は少ない(=採用の可能性が高まる)」と考えたからです。)
などなど、「やりたい仕事に近づくためにはどうしたらいいのか?」を考え、行動し、きちんと道を作っています。だから面接などに臨んでも、採用側が「離転職が多い」と感じる前に「納得してしまう」のだと思います。
彼女は私との面談の中で、
「やりたいことがあった時『ダメだ』とは思わない。『なんとかなる』と思う」
「最初は、すべての人がゼロからスタートしている」
「可能性を高めるためには、不足しているものを補う必要がある」
「『わからないこと』は必ず出てくる。それを解決していくことが楽しい」
と話していました。これらは、行動と結果に基づくものですから光を放っています(←もう、ほとんど「語録」です)。
私を含め「ほどほどの姿勢を持ち、行動している人」は非常に多い。だからこそ「徹底している人」は目立ち、採用側に強烈な印象を与えるのだと思います。
(※この内容は、ご本人の了解を得て掲載しています。)
(2012.12.19)