まず成果を意識する

先日、給与の話題になり、
「給料は(自分が、精神的・肉体的に酷使された)迷惑料だと思います」
と話していた方がいました。

確かに、「労働の対価として給与をもらう」という「コスト意識」がはたらき過ぎると、
「給与以上の成果をあげよう」
と考えるより、
「はたらき過ぎると損だから、そこそこでいいや」
と考えがちになります。

前者の考え方をする人は、「成果」を意識しているのに対して、後者の考え方ではたらく人は「お金」を常に意識しています。この意識の差は、長い目でみると大きな違いとなって表れてきます。

この「やるだけ損」の「損」の部分。これは、「損」ではなくて「(自分に対する)先行投資」という考え方もできると思います。その積み重ねが、自分の価値を高め、将来大きなリターンを得るということです。

はたらく人をきちんと評価しようとする経営者や人事担当者は、「成果を意識しない人」を高く評価することはないでしょうし、「先行投資ができる人」を求めているはずです。また、客観的に見て「成果」がきちんと評価されない会社であると判断するなら、「迷惑料」という考えにたどり着く前に、自らはたらく環境を変える決断も必要になると思います。

現在、雇用環境が好転しつつあるようですが、どのような環境においても「はたらける人材」になるためには、まず「成果を意識する」ということから始めることが大切です。

(2013.3.7)