応募書類って何なのか?

「応募書類」は求職者の方にとって何なのか?

先日、当社で講話をされた地元大手企業の人事担当者の方は、
「応募書類は自分の分身である」
とおっしゃっていました。

「自分になりかわって自身をアピールする存在」
が、履歴書や職務経歴書といった応募書類であるならば、
そこに応募する会社に対しての自分の思いを注ぎ込む必要があります。

私も、仕事柄多くの応募書類を見てきましたが、
熱意を感じさせる書類を見たことは多くありません。
そのほとんどが「どこかで見たことのあるもの」なのです。
これは、「自分の分身」としては、「アピール力のないもの」です。

なぜ「アピール力」がないのか?
それは、たぶん応募書類作成セミナーや書籍などを参考にし過ぎるからです。
そういう文例は「どういう業種・職種でも参考になるもの」であり、
「その会社だけにしか当てはまらないもの」ではありませんから、
残念ながら、採用担当者の印象に強く残ることはありません。

「自分の分身」を作ることは大変な手間と時間がかかります。
それを「めんどくさい」と「その他大勢の人のやり方」を安易に真似ていても、
「採用」というゴールに到達する可能性は低いと思います。

「めんどくさい」ことに時間と手間を注ぐことが、
結局、最短でゴール(採用)に近付くことにつながるはずです。

(2012.6.11)