2000年12月31日(日)
総括

 この1年いろいろな事がありましたが、会社の運営についてはほぼ年初に描いていた通りの展開が図れたと思います。
 資金力もなく、大手の派遣会社のフランチャイジーでもなく、事務所はワンルームの一室という「典型的な零細企業」の滑りだしとしてはこれ以上の展開は考えられないくらいで、私としては大満足でした。

 スタッフの皆さん、お取引いただいた方々、社員、そして家族など、インサイトに関わったすべての皆さんに感謝します。

    「一年間本当にありがとうございました。」

 ふり返ると、私が会社を設立する際にある人(その人は今、ある派遣会社でそれなりの地位にいると聞いていますが・・・)に、『あなたみたいに「きれいごと」ばかり言ってたら、会社はすぐに潰れますよ。』と忠告を受けたことがあります。
 もちろんその答えはまだ出てはいませんが、インサイトの姿勢に共感してくれる方が着実に増えているということは、正しいと思ったことを行い、派遣の未整備な問題点を改善する姿勢を見せ、地域性を考慮した派遣会社を模索していくことが絶対に間違っていないことの証明であると思っています。

 今年は、3~5年のインサイトの業務展開を考える上で、基盤作りの年と位置付けていましたが、それは充分に達成できました。
 今まで、地力を付ける意味で業務展開のスピードを抑えていた分、来年は年初から、「インサイトが考えている派遣」を積極的に提案していきます。
 来年も是非インサイトに注目していてください!



2000年12月24日(日)
もの作りの業

 昨日は深夜まで、「もののけ姫」のメーキングビデオを見ていました。
 宮崎監督が、たった1コマのシーンの、どうでもいいような細部の色にまでこだわることにはさほど驚きはしませんが、何より驚嘆したのは、監督が歴史、文化、思想、音楽などの様々な分野に造詣が深く、それを咀嚼して自分の作品へ見事に昇華させていることでした。

 「映画は総合芸術である」とは、黒澤明監督がよく語っていたことですが、彼らの過去の作品が未だに色あせないばかりか、更に輝きを増しているのは、感性だけではなく、「モノ作りの業」が見事に映画というキャンバスにぶちまけられているからだと思います。

 (・・・すいません。こういうことを書いていますと止まらなくなってしまいますので、続きはまたの機会にします。)



2000年12月23日(土)
運の総量とチャンスのつかみ方

 先日読んだ本の中に、「人間の持つ運やチャンスの総量は同じである。」という言葉がありました。
 この言葉はたまに目や耳に触れることがありますが、時折実感することがあります。

 例えばカードゲームなどをやっている場合でも、夜通しやっていると、勝ち続けることがあり、しばらくすると調子の悪かった人が勝ち運をつかんでいることがよくあります。そして、確かに勝ち数はだいたい参加者に平等である様に思います。
 しかし、その中でも優勝劣敗が決まるのは、「自分の運が巡ってきたときに強く張れるか張れないか(ちょっと下品な言い方ですが・・・)」だと思います。ただし、運の潮目がわからないと、運が去っているのに、それに抗い大張りをして負けてしまいますから難しいものです。

 先程はカードゲームに例えましたが、これは、最近の政界や、勝ち組負け組がはっきりしてきた財界、個人の投資、ギャンブルにすべてあてはまると思います。そして、その判断が高度かつ困難なものであるほど、その人が持つ識見、洞察、戦略、体験、胆力などの「流れをつかむ要素」が必要になってくると思います。
 また、優れた人は自分で想定されるシナリオをいくつも作り、「負けた時のリスク」もきっちりと計れるものだと感じます。

 翻って、私はまだ「人生を賭けるほどの選択」をまだしたことがありませんし、せいぜい「勝ち運と思われるものにとりあえず乗っかる」程度のことしかしていませんが、来るべき時には「人生を賭けた大張り」ができる人間になりたいと思います。



2000年12月22日(金)
布石を打つ

 諸事情により1ヶ月間HPを更新しておりませんでした。
そうこうしている間に今年もあとわずかとなってしまいました。
 
 ちょっと早いですがこの一年を総括すると、一言で言えば、「来年への布石を打った年」だったと思います。
 実のところ、年後半はかなり仕事の量を減らし、質を上げることに専念しました。実際にお断りさせていただいた仕事も多かったですし、クライアントの方やスタッフの方に大変ご迷惑をおかけしました。
 
 業務量をセーブしていくことは、見込める売上・利益が得られないことですから、設立1年半の会社にとっては結構重要な判断です。
 しかし、このHP上でも主張していますが、この地域に派遣を認知させるためには、「粗製乱造(派遣スタッフのレベルを下げてでも派遣を行なったり、フォローできないほどの仕事を受注すること)」は絶対に行なってはいけません。ですから、判断は重要ですがインサイトにとっては当たり前の選択でした。

 仕事のスピードをセーブし、地力をたくわえたおかげで、来年以降の業務展開について色々な布石を打つことができました。
 来年は年初からいくつかのアイデアを実践していこうと思いますので注目していてください。
 


2000年11月24日(金)

今やるべきこと

 現在の状況を、「厳しい」とか、「構造不況だ」とかおっしゃる経営者の方がいらっしゃいますが、そういう弱気な大先輩経営者(というか国を含めた外部環境を原因にする経営者)にはがっかりというか、情けなく感じます。

 山陰地方の「企業年鑑」を見ても、不況業種と言われている会社の中に、売上、利益ともに伸び続けているところがいくつかあります。
 そういった会社の経営者は、「時代を読む力」があると思いますが、それ以上に、「仕事に対する志や信念」を持ち、「独自の経営スタイル」を作り上げていると思います。

 私は会社を作って日が浅いですが、色々な方とお話をさせていただく中で、「将来インサイトがこの地域の中でどういう役割を担っていくべきなのか」ということがはっきりとしてきました。

 もちろん、現在の企業体力ではできないことの方が多いですが、将来を見据えながら、現在やっておかなければならないことは、着実にやっていきたいと思います。

 やり方次第で、どんな会社や個人にだって飛躍する方法は必ずあるはずです!



2000年11月14日(火)
「さーて、来週のサザエさんは!!」に関する一考察

 私の家族は、毎週日曜日の「サザエさん」をほぼ毎週欠かさず見ています(その時間就業しているスタッフの方には申し訳ありませんが・・・。)。
 そして、予告の前にサザエさんが「さーて、来週のサザエさんは!!」と気合を入れた後の予告コメントを誰が言うのか当てっこをしています。

 私は、長年の研究で、このコメンテーター(?)順には規則性があることを実に2年前に発見しています!!
 そのコメントは・・・、
 「波平ータラオーワカメーカツオーマスオーフネ」の順番でありますっ!
(「寒ぶ~~~っ!」 って思っている方は正常です。)

 ちなみにその後のジャンケンには規則性がない様です。



2000年11月10日(金)
規模の拡大

3年前には、米子市内に事務所を構えて、積極的な営業を行っていた登録型の人材派遣会社は、1社しかありませんでしたが、現在はインサイトを含め、鳥取県下に多くの派遣会社が営業所、支店を構えています。
 その中には県下に複数の店舗を持っている会社もあります。

 私は、設立当初、「いち早く山陰に支店網を作り上げれば、様々なお客様のニーズに応えることができる(受注増=スタッフの仕事増=売上増=利益増=全員がハッピー)。」という規模拡大の考え方を持っていました。
 しかし、実際に派遣会社の経営を行ってみると、この考えはインサイトの理念と合わないことに気がつきました。
 私は、「まず、働く人たちが働きやすい環境を作ること。そうすれば人は自然に集まり、それが依頼を受けた企業の満足度につながる。」と考えています。

 私の考えている「環境」とは、派遣会社の多くに見られるような、「ホテルやスポーツジムの割引」、「トレーニ-制度」、「パソコン受講の割引」といった「うわべだけの環境」ではなく、このホームページにも書いていますが、「交通費分離支給」や「働きに応じたボーナス」といった「本質的な環境」のことです。それを整えることこそが、現在のインサイトにとって営業規模の拡大よりもはるかに大切なことなのです。

 もちろん、「環境」が整い次第、積極的に営業展開していきます。
 規模の拡大は、環境基盤がきっちりと整ってからでも決して遅くはありませんから・・・。



2000年11月4日(土)
チーム

 先ほどまで仕事をしていて、「インサイトの長期派遣で、1人しか派遣していないクライアントは1社だけ」ということに気づきました。
 その1社も事業の繁閑によって当社の派遣スタッフを増減させていますから、ほぼすべてのクライアントに複数の当社スタッフの派遣を受け入れていただいているということになります。
 
 当初1人だけ派遣社員を受け入れていただいたクライアントから、追加受注をいただくことも度々ですし、「まずインサイトさんに聞いて、もしいなければ他社にあたってみる。」とおっしゃる方もあります。

 話は変わりますが、先日あるスタッフから、一緒に働いているスタッフの方が度々、「自分が頑張れば、一緒に働いているスタッフの株も上がるし、インサイトの株も上がる、そしてそのことにより自分の株も上がるから頑張る」と話していらっしゃるということを聞きました。

 派遣スタッフは、インサイトから派遣先へ就業するものですから、派遣先企業の指示を受けて働いています。インサイトは派遣スタッフを後方から支援していくことしかできません。
 そういう環境の中で、「インサイトの社員」として一生懸命前向きに働いている方がいらっしゃるからこそ、インサイトはたくさんのクライアントの支持を得ているのだと改めて感じました。

 (徒然記をお読みになって、「これは、インサイトの広報・宣伝ばかりじゃないか?」と感じる方もいらっしゃると思いますが、徒然記の内容はすべて事実ですし、偽った気持ちを書いたことは一切ないことを念のためお話しておきます。)



2000年11月2日(木)
突破

 先日、お取引をいただいている、ある大企業の人事担当者の方と会食をする機会がありました。
 その方のお話によると、社内でインサイトと取引をおこなう事に対して強い反発があったということです。

 全国規模の会社では、有名な派遣会社と本社一括で取引をすることは多く、そんなところにインサイトの入れる隙間は全くありません。
 私自身、他社と同じリングに上がれば、勝つ自信はありますが、リングに上がれなければ、勝負さえできません。
 これは、シビアな現実です。
 しかし、その人事担当者の方は何故そこまでインサイトを推薦してくださったのでしょうか。

「その理由は、いろいろな派遣会社の人と話をしたが、インサイトさんが一番信用できると思ったからです。」

 とおっしゃられた時、めちゃくちゃ感動しました。そして、その信頼に会社として全力で応えなければならないと気を引き締めました。
 
 インサイトが、絶対あるはずのない隙間を突破した瞬間です。
 


2000年10月31日(火)
舵取り

 会社を設立して日は浅いですが、信用が積み重なり、依頼が増えていくに従って、運営上いろいろな舵取りをすることが多くなってきました。

 例えば、労働力を含めた会社の資源をどう効果的に配分していくのかもそのひとつです。
 インサイトはまだまだ零細企業ですから、資源をどの分野に効率よく投下して、最大の効果をあげていくのかということは、潤沢な労働力と資本を持つ大企業に比べはるかに大切です。

 多少生臭い話になりますが、会社の舵取りをしていく立場である以上、わずかな利益しか生まない仕事に多くの力を注ぐわけにはいきません。
 貴重な資源を、最も効果(利益)のあがると思われる所へ集中的に投下させていくのも私の大切な仕事のひとつです。

 もちろん、そこで生まれた利益は、再投資されることだけではなく、仕事の過程にかかわったすべての人に、貢献度に応じて、平等に分配されなければいけないと思います。

 ※ ただし、「これは面白い!!」と思った興味をそそる仕事は、利益を度外視してでもやりますよ!(何か矛盾している気が・・・。そこがまだ青いところでしようか・・・。)
 


2000年10月28日(土)
MOUS試験

 鳥取で初めての「MOUS・WORD2000一般試験」が、インサイトパソコンスクールで行われました。

 私も受験しましたが、15年ぶりの資格試験に臨み緊張いたしました。
 なにせ、「試験」といえば、私にとっての定番は、「紙と鉛筆」で行うものです。それが、紙がモニターに、鉛筆がキーボードにかわるのです。勝手が全然違います。
(しかし、この緊張感は私にとって気持ちの良いものでした。)

 MOUSはこの地域にまだあまり知られていない資格ですが、インサイトパソコンスクールが先鞭をつけ、今後企業や、個人に認知される資格になるよう、啓蒙していきたいと思います。



2000年10月20日(金)
派遣社員の待遇改善のために

 派遣会社の待遇面で、以前から問題となっていることのひとつに、「交通費が時間給に含まれているため、交通費部分も課税されている」件があります。
 最近の資料を見ると、確かに交通費を給与と分離して支給している派遣会社はほとんどありません。

 派遣業界では分離支給できない理由について、
①分離支給の事務が煩雑
②通勤費を上積みした派遣料金を顧客に請求できない
③分離支給すると交通費のかからないスタッフを優先してかえって不公平になる
などとしています。

 今のところインサイトは分離支給をしていません。これは私がその問題を認識していなかったからです。この件に関しては、先に述べた問題を解決し、早急に分離支給を行いたいと思います。

 また、その他の待遇面の問題として、賞与の件があります。
 慣例として派遣社員に賞与は支給されていませんが、会社が利益をあげていれば、その利益の分配は、株主、社員になされるはずですから、派遣社員にも当然それに該当するはずです。

 派遣社員は、待遇面で不当に扱われることに対して異議を唱えるべきですし、派遣会社側もそれに目をつむってはいけません。

 インサイトは、遅くても年内までに待遇改善の答えを出したいと思っています。



2000年10月19日(木)
パソコンオヤジ

 実は私、インサイトパソコンスクールの生徒で、現在「MOUS資格取得・エクセルコース」で学んでおります。
 会社の代表がろくにパソコン操作ができない様では、受講希望者の皆さんに「良さ」を伝えることができないと思ったのが学んでいるきっかけです。

 現在このコースは、毎週火・木曜日の18:30~21:00までおこなわれておりますが、確かに仕事があると時間を調整するのが大変です。(今日はどうしても都合がつかず、30分遅刻してしまいました。)

 しかし、講座の時間帯に自らを合わせて学んでいくことは、生来のものぐさ、怠け者の私には最適の学習方法のようです。
 「時間も曜日も自由」な学習方法だと、ついつい学ぶことを後回しにしてしまい、ダラダラといつまでかかっても身につかなかったと思います。

 それにしても、「エクセル」の賢さには毎回驚かされています。
 それに比べ学んでいる私は、たった今教えられた操作も忘れてしまうほど、頭の中の「パソコンお勉強メモリ」が著しく不足していることに毎回ショックを受けています。
 
 とにかく今は、MOUS試験に合格することをめざして、「インサイトパソコン道場」で「パソコン修行」にはげみます!
「とりゃーーーーーっ!!!」
(・・・って、ほんとの道場じゃないですよ、念のため・・・。)



2000年9月30日(土)
ウェイト・オーバー

 私は、毎日3回以上体重計に乗っています(趣味)。今日遂に自己最高(最低?)記録を突破いたしました!

 いやー。目の前にあるおいしそうなものを発見すると、もう止まりません。
 「とりあえず、今ここにある食べ物は全部食べちゃって、明日から1日3食、腹八分目でダイエットしよう!」という意思の弱さ(皆さんの中にもそんな方は多いでしょう!!)から最高記録は日々更新されそうな予感です。

 話は変わりますが、先日スタッフから、「発毛促進シャンプーと育毛剤」をいただきまして、その効果を最大にするために短髪にしました。
 たれぱんだ状態のおなかと短髪でにらみをきかせると相当怖いようで、家では大ブーイングです。

 育毛の効果はまたお知らせいたします。



2000年9月3日(日)
登録者で何ができるか

 「派遣就業の定年は35歳から40歳」などとよく言われています。
 確かに、あまり技能を必要としない職種では、派遣年齢を指定してくるクライアントの方が多いのも事実です。同じ能力の登録スタッフでは、年齢の低い方が選ばれる傾向があります。

 「様々な派遣先で派遣社員として働いてきた実績のある方を、将来どう遇していくのか。」これは大きな問題です。

 この解決策のひとつに、「派遣元(インサイト)で社内企業を作り、社内企業丸ごと派遣する」方法が考えられます。
 社会経験が豊富で、様々な技能・技術経験を持ったミドル層の登録者で社内企業を作り、派遣するのです。

 これは実際に、ある技術系の派遣会社のオーナーが、「21世紀の技術者派遣スタイル」として考えているものなのですが、手法を地域性にあてはめて変えていけば、面白い派遣スタイルになりそうです。

 「あらゆる年齢層の登録者をどう派遣していくか」「地域性を考慮した派遣を行うにはどういうスタイルが良いのか」を考えていく。21世紀は派遣会社の提案力・知恵が問われる時代になりそうです。



2000年8月18日(金)
本末転倒なお話

 派遣会社の地位のある方が、「派遣で、『スタッフを集めるのが先か、営業をするのが先か』とよく言われるが、明らかに営業の方が先だ」と雑誌で語っていました。

 これは全く本末転倒な話で、製品を作っている会社が「自社製品がなくても営業しよう」と言っているのと同じです。

 首都圏のように潤沢に人材が確保できる地域では、こんなやり方もできるとは思いますが、慢性的な派遣人材不足である山陰地方では、絶対にやってはいけない営業手法だと私は思います。

 これは、クライアントの皆様に不誠実であるばかりではなく、派遣会社側もクライアントニーズに応えるための粗製乱造をしかねず、山陰地方の派遣地盤低下を招くものだと思います。

 「より良い人材を派遣する」ことは非常に難しいことですが、インサイトは今まで通り誠実な営業、派遣を続けていきたいと思います。



2000年8月1日(火)
派遣認可から1年

 人材派遣の営業を開始して今日で1年が経過しました。

 ゼロからスタートし、信用も何もない段階からお付き合いいただいたクライアントの方々に深く感謝すると同時に、派遣社員として働いていただいている皆様に御礼を申し上げます。

 私はスタッフから、「社長はスタッフに恵まれている」とよく言われます。確かによくこれだけ優秀で誠実なスタッフがついてきてくれていると思います。

 これからもそんな「人の輪」を広げていき、インサイトにかかわっている人たちが幸せになれるような会社にしていきたいと考えています。