2002年12月27日(金)
書初め


家に帰ると、冬休みに入った長女が習字をしていました。


「世界一周」


と心を込めて書いています。


父 『・・・・・・。』 (じっと見つめる)



父 『それって、「書初め」 を今やっとるのか?』


娘 「んゃ・・・「書初め」 の練習・・・」


父 『・・・・・・。』








父 『・・・あのな、「世界一周」 じゃつまらんから、
「世界二周」 って書いたら学校でウケるんじゃないか?(グローバルな時代だし・・・。)』 

最初に「世界二周」って出して、みんなが「なんかおかしいんじゃないの?」って気づきはじめたら、「あ、間違えた!」って「世界一周」出したらさらに大ウケしたりして・・・ぶつぶつ・・・)』 






娘「・・・
フッ(←馬鹿にしたため息)」









ギャグのセンスがない娘を持つと、親は苦労しますな。



2002年12月25日(水)

ありがたがり屋


経済状況にこれだけ閉塞感が漂ってしまうと、「何かにすがりたい!(癒されたい!)」 と思うのは当然で、
それもまたビジネスになるようです。

「経営者もすがりたい!」 のでしょうか、「経営セミナー」 の類も繁盛しているようですが、参加しても身を乗り出すような話だったことはあまりありません。

これは私のひねた考えかもしれませんが、経験則では、「自分でリスクを背負っていない人の話」 や 「修羅場を経験したことのない人の話」 には説得力もなく共感も得られないようです。

高い謝金を払って、ある意味で経済を活性化させることも必要でしょうが、県内の人材を発掘して 「等身大の話」 を聴いた方がよほど参考になると感じるのです。



2002年12月24日(火)

思考のリストラ


信越化学の金川千尋社長が近著の中で、
「一生懸命やる必要はない。問題は企画と発想(頭を使うこと)なんだ」
「大切なのは労働の量ではなく質である」
と説いていました。 まったくそのとおりだと思います。

「サービス残業過去最高!」 なんて新聞記事を読むと、「リストラのしわ寄せが残った従業員に来てるんだ」 と単純な考え方をしがちですが、経営者や管理職は、「だったら労働の質をいかに高めていくか」 ということに腐心する必要があります。

大切なのは、サービス残業を強いることではなく 、「経営者・管理職の思考のリストラ」 のような気がします。

(かなり偉そなこと言ってますが・・・。)



2002年12月17日(火)

企業倫理の迷走


先日子供と映画を観に出かけたのですが、ストーリーのねじ曲げや耳障りな楽曲の挿入など、「利権の集合体」 を強制的に見せつけられた感じがしました。

作品もここまでくると 「秀作か駄作か」 なんて論じるレベルではなくなり、逆に原作者自体が(利権に絡まれた)自作を葬ることもできないのではないかと同情してしまいます(喜んでるかもしれませんが・・・)。

このような「利権の方程式」 から編み出された商品を受け入れる子供たちの将来は大いに危惧されますが、経営者の立場からすると、それでも商品を正当化しようとする企業倫理の方がはるかに危ういといわざるをえません。

もはや、笑ってしまうぐらいの危機です。



2002年12月06日(金)

リスクヘッジ


お取引先の方から、人材派遣の抱えるリスクについて実に鋭い指摘を受けました。
私自身、リスクに対してかなり敏感な方だと思いますが、回避しづらい 「水面下のリスク」 は考えていませんでした。

「そんな『確率の低いリスク』 にまでかまってられるか!」 と見てみぬふりを決めこむこともできますが、最近の混沌とした社会状況を考えると、「水面下のリスク」 が顕在化していく可能性は高いといえますから、インサイトとしては十分考慮して対応していきたいと考えています。



2002年11月29日(金)

和久さん


このところ興味深い話を聞く機会が多いのですが、実践するためには、まだ個人や会社の地力が足りないと感じることがたびたびあります。

しかし、いろいろな方との出会いがあり、実践のための距離は確実に縮まっている気がします。

和久さんのセリフ 「正しいことをしたけりゃ偉くなれ」 って言葉を反芻する日々です・・・。



2002年11月27日(水)
過刺激


「40歳近くなったら体にガタが来る」 ってよく言われますが、私にもやはり来ました。ガタが・・・。

腕が上がらなくなり、整骨院へ行ったら、「四十肩の初期だなぁ」という診断でした。

原因は運動不足らしいのですが、電気刺激で筋肉の緊張と弛緩を連続して行うことにより、擬似的に運動した効果を得るという治療を繰り返したら、次第に腕が上がるようになってきました。

・・・そこで素朴な疑問がわいてきたのですが・・・

「あそこ(ご想像におまかせします)に同じような刺激を与えたら治療効果はあるのか?」

どうしても知りたくなり、先生に伺ってみると、

「刺激が強すぎて、かえってダメだな・・・。」









・・・って、即答でした・・・。









バカか俺はッ!!



2002年11月26日(火)

発信レベル低下


ある経済雑誌をめくっていたら、「03年 勝ち組株式ベスト30!」って記事が目にとまりました。

トヨタ自動車
武田薬品
日産自動車
日本電産
信越化学
   :
 ???

これってすでに勝ち組じゃないんでしょうか?
経済誌だったらもっと骨のある記事をお願いします!
(一般読者の川下で記事書いてちゃいけません。)



2002年11月25日(月)

ほんとうの会社


先日訪問させていただいた会社に非常に感銘を受けました。

その会社の担当者は、他社から導入した業務のノウハウに、地域性を考慮した独自の感性を付け加え、社員の方が働きやすい管理システムを作り上げていました。

中央のビジネスモデルをそのまま地方に移植する企業は未だに多く、そういう会社の連中ほど、自分のモデルが地域に合わないのに、「この地域は遅れてる!」と叫ぶ傾向がありますが、そんな中で、黙々と「自分道」を貫いている地元企業があるということは本当に心強いことです。

見習いたいものです。



2002年11月20日(水)

株価


最近の株価下落で、「当社の株価は経営実態を反映していないもので遺憾である」という経営者のコメントがたびたび聞かれるようになりました。

市場に長くかかわっていた私は、株価に「適正な尺度」などそもそも存在しないと考えています。唯一あるとすればそれは「自分の尺度」しかありません。その理由は「売る」、「買う」という最終判断は自分自身に委ねられるからです。

ですから、「自分の尺度の集合体である株価」は「常に正しい」と考えるべきだと思うのです。

現状を真摯に受け止めない限り改革はあり得ない。その点でいえば先のコメントをした経営者の会社は、少なくとも「魅力のある会社に映らない」ことだけは確かです。



2002年11月16日(土)

究極回転寿司


昨日あるセミナーに参加して、講師の方が、

「産業全体が見込み生産をやめ、在庫を持たない方向にあるのに、それができない業種がある。 『回転寿司』 だ。」

と話していたのが妙に気になりました・・・。

確かに外食産業でも、マクドナルドが受注生産に切り替える動きをしていますし、廃棄ロスを出さないための「究極のコスト削減」の動きが確かにあります。

だとしたら、「回転寿司」も受注生産になるのか・・・。

でも、それって回転しない「ただの寿司屋」って気もするし・・・。

いろいろ考えた結果、
「寿司職人が回転する」ってことを思いつきましたが、こりゃ現実味は薄いですな・・・。



2002年11月15日(金)

たき火


先月末、近くの遺跡にある復元された竪穴式住居に泊まるという機会がありました。

竪穴の中に7人。山芋や木の実を煮込み、古代米を炊いて食べたのですが、なかなか味わえない異次元体験となりました。

その中で、私が最も印象に残ったのは、竪穴の中でおこなった「たき火」でした。自然を燃やす火は「癒し」になるんですね。発見です!

そういえば、昔俳優の渡哲也が 「趣味は『たき火』です」ってテレビで話していて、「年始に舘(ひろし)も来て、二人で黙ったまま火を見ていました」と聞いた時には、「石原プロって変わってんなぁ・・・」と思った記憶がありますが、やっとその意味がわかりました。(確認のためヤフーで「渡哲也」を検索したら、やはり「趣味:たき火」とありました。)

無言で 『ただ、たき火を見ている』 というのは絶対おすすめです!(瞬間古代人と気持ちがつながった気持ちにもなれますよ)



2002年11月14日(木)

(俗説)経営者SM説


脱サラして会社を設立することは、安定から不安定に飛び込む行為ですから、ある程度の思い切りが必要なのですが、その会社を継続させることは、はるかに難しいことだと思います。

私自身会社を運営していて、年に1、2度は「このままでは会社が潰れる!」という厳しい崖っぷちに立たされます。その都度問題を解決してなんとかやっているわけです。

「潰れかける」ということは、「経営のミスがあった」わけですから、それを解決し同じ間違いを繰り返さなければ、更に会社が成長するはずです(もちろん自分自身も成長します)。

そういう意味で、「ピンチに対する耐性がある人」は、経営者向きかもしれません。

これはおそらく、リスクを取っている者にしかわからない感覚だと思いますが、崖っぷちを何度か繰り返すと次第に「ピンチが快感に変わっていくんじゃないか」と思うのです(一流の経営者はみんなそうだと最近思ってます)。

なんだかSMっぽい話ですが・・・。
(もちろん私はその境地にゃぁ達しちゃいませんよ・・・念のため・・・。)



2002年11月13日(水)

雑記


アメリカ映画協会(AFI)が選んだ「アメリカ映画(俳優)ベスト100」という番組を観ていました。

その中で、映画関係者が自分の好きな映画のシーンや俳優の動きなどを語る場面があるのですが、(アメリカ人特有の大げささを差し引いても)その描写の深さや洞察力にびっくりしました。「演技」って奥が深いんですね。

ちなみに、ベストワンは、
映画「市民ケーン」
男優「ハンフリー・ボガート」
女優「キャサリン・ヘプバーン」 でした。



2002年11月08日(金)

マイケル


今日、新聞を見ていたら、デルコンピュータCEOマイケル・デルの記事が目にとまりました。

「何をもってトップといえるか・・・。我々は、顧客満足度、利益、売上高という順番でトップを目指している・・・。」

「なるほど!!うちもそうだよ!デル君!!」

・・・と心の中で共感していましたが、うちの場合、「単に利益、売上が今ひとつなのを顧客満足を追求している結果だと誤解しているだけ」とわかるのに時間はかかりませんでした・・・。

トホホ・・・。






























「・・・って、それだけかよ!!」
(さまぁ~ず三村)



2002年11月07日(木)

ランディ


今日、新聞を見ていたら、「ランディ・ジョンソン4年連続サイヤング賞」という記事がありました。

今期 24勝5敗 防御率 2.32 334奪三振

「凄げ~おっさんだなぁ・・・。」

と感心していたら、名前の下に(39)ってありました・・・。



























タメじゃん・・・!!


トホホ・・・。

































「・・・って、それだけかよ!!」
(さまぁ~ず三村)



2002年11月06日(水)

作風


仕事は、芸術家にとっての作品と同じで、見事にその人の思いを伝えるものだと思います。

仕事が作品であるとすれば、鑑賞する人の心に響くようなモノを作り上げる努力をし続けなければいけません。

才能がなければ、そのためにもがき苦しむのは当然のことだと思うのです。

「駄作でも秀作でも別にいいじゃないか」

とか、

「自分のできる範囲で努力すればいいじゃないか」

とか、その程度の覚悟では、仕事を通じたブレイクスルーは絶対にできないと思います。



2002年11月01日(金)

マナー違反


相手に思いを伝えるためには「本当の気持ち」がこもっている必要があります。『「ニセモノ」は、どんなにつくろっても必ず見抜かれる』・・・そう思います。

そういう意味で、マニュアルを基本とした姿勢の会社(特に接客マニュアル主体のサービス業)は、「癒し」の世の中では通用しなくなってきていると感じます。

更に進んで、接客マナーは「本当の気持ち」がこもっていることに加え、「相手をリラックスさせる」必要があると思います。

私なんぞは、行き過ぎた接客を受けると、心も体も緊張してしまいますし、相手に対して大きな壁があると思ってしまうのです。

「そんなややこしい客なんか相手してられるかッ!!」

と思われる企業もあるのでしょうが、大切なことじゃないかと感じるのです・・・。



2002年10月29日(火)

パスポート


矢沢永吉は、以前、

「20代に頑張ったヤツだけが、30代のパスポートを手に入れられるんだ」

と語っていたことがあります。

当然、40代、50代・・・ にもパスポートがあるわけですが、言えることは、「日々流されていては絶対そのパスポートは手に入らない」ってことです。

こういうことを語り始めると止まらなくなる(毒舌になる?)ので、この辺でやめときますが、絶対にパスポートを手に入れられないヤツは、

「環境の奴隷になっているのを環境のせいにするヤツ」

だと思います(多少受け売り入ってますが・・・)。



2002年10月23日(水)

送りつけ営業撲滅委員会・撲滅報告


メールやFAXでの商品勧誘はうんざりで、無視を決めこんでいますが、昨日届いた勧誘FAXにはあきれました。

まず、文面に「突然ごめんなさい」といった類の「へりくだりさ」がない。(「あなたの会社に役立つ」という自信の表れかも)

ダラダラと「自社商品のPR」をした後、「配信拒否の連絡がなかったら送信を続ける」と宣言。

なんなんでしょうか、この会社。「プンプン!(←怒ってる)」

「そっちがダラダラなら、こっちもダラダラだっ!!」とばかりに、「配信拒否」のダラダラ文を送りつけてやりました。(←結構ねばり強い性格)

すぐに、「ご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした!(どこがいけなかったのですか?)」という電話がくることに、少しばかり期待しましたが、結局来ませんでした・・・。(←無視された)

「送りつけ営業」をする会社って、この程度なのですね。
(↑無視されたことにも怒り始めた)

「プンプン!(←まだ怒ってる)」

(「社長がそんなことにまで絡んでくる会社」も、ちょっと危ないですね。~反省~)



・・・でもね・・・



「ビジネスの真髄」は、「謝罪の電話をかける」ことから始まるんですよ・・・。

だって、こちらが「FAXを送りつける」というのは、「関心をもった証拠(読んだ証拠)」じゃないですか・・・。

そこにも「商売の芽」があるんです。



2002年10月21日(月)

拉致心理


拉致関連の報道を見ていて、どうも気になる方がいます。

それは、地村さんでも、蓮池さんでもなく、ある拉致被害者の傍らにいつもくっついている女性です。

同級生と名乗るその女性の特長は、

・いつも被害者の肉親より被害者の近くにいる
・茶髪
・真っ赤なマニキュア
・派手な服
・マネージャーかエージェントのような振る舞い

・・・まぁ、「外見がすべて」とは言いません。
女性が「見られている」ことを意識するのも理解できます。

でも、周りで本当に安堵の表情を浮かべている人たちの自然な姿を見ると、不自然に映るのです。


・・・しかぁ~し!・・・


なぜか、その不自然さが気にかかるんです。
画面に映ってないと「どこにいる!」と探そうとしている私・・・。
映っているとうっとうしいのに、映っていないと気になる・・・。

TVって、映ってる人を正直に浮かび上がらせるようですが、見ている人の心理も操る怖いものだということがわかりました。



2002年10月17日(木)

冷蔵庫

「なんで子供はこれほどまでに冷蔵庫好きなのか」

これは、最近の私の研究テーマなのですが、子供にとって「冷蔵庫のガサ入れ行動」は、小さな体に刷り込まれたもののようです。

しかし、最近の我が家は特にひどいもんです・・・。

わかりやすく説明すると・・・、

「姉弟3人のうち、誰かの口に食べ物が入っていない時間帯はない」
ってくらい凄いです。(笑えゃしない・・・)

特に3歳児の漢児(仮名)は一流のフードファイターです・・・。

彼の口はよく「伊賀のカバ丸状態」になるのですが、口を動かすことができなくなるくらい物を詰め込むのはしょっちゅうです。
(もはや噛めないので、なんとか唾液で体積を減らそうとしているところが笑えます。)

また、音にも敏感で、台所で、
「パタン」(←冷蔵庫の扉を開ける音)とか、
「プシュッ!」(←缶ジュースを開ける音)
なんかしようものなら、TVを見てても振り向いて、獲物だと確認すると(分け前を得るため)走り寄ってきます。

「なんなんでしょうかこの人たち・・・。ムシャムシャ・・・。」
(↑両手を広げたアメリカ人の「あきれポーズ」でしゃべってます)

「バクバク。ムシャムシャ。」

(↑そういう父親も二流のフードファイターであることに気づいていない・・・)



血は争えませんね・・・。



2002年10月10日(木)
五円


インサイトの業務には「人材派遣」があり、会社としての人の出入りは他の会社に比べ多い方だと思います。

中には、現在他の派遣会社で就業している方や、事情で他府県へ行かれた方もありますが、そんな時、「(他社に人材が移って)くやしい!」 とか、「(もっと一緒に働きたかったのに)残念!」 という感情は、自分の中にほとんどありません(特に前者は皆無)。

一度出会いが生まれ、それが「縁」であると感じれば、その出会いは永遠です。離れても必ずまたどこかでつながっていくと思うのです。



十円


縁を大切にしていると、それが重なり、知らないうちにネットワークができていくようです。

ただ、「同質な横のネットワーク」は自然に広がるようですが、「異質な縦のネットワーク」は、自らが行動しない限りは、なかなか広がっていかないように感じます。

私自身は、この種の行動が苦手(というより苦痛)な方ですが、入り込んでみると新しい発見が結構あることに気づきます。

自らの視野を広くするためには、苦行も必要であることが、最近やっとわかり始めました。



2002年10月05日(土)

「さくら」


先日終了したNHK朝の連続テレビ小説「さくら」は、好評だったようで、うちの家でも、

「おか~さん、『さくら』 始まるよ~!!」
「は~~~ぃ!」
(お母さんは必ず洗濯物を干してるか、台所にいる)

という会話が何回もありました。(こういう会話は私が子供の頃にもありました。<懐>)

そういえば、今日読んだ『さくら』関連の新聞記事の中に、登場人物が製作者の思いを代弁した言葉が載っていました。

『自分にだけは嘘をついちゃならねえんだ。絶対に。じゃないと、どんどん自分が遠くなっちまうんだよ。なんにも感じられない、にぶーい人間になっちゃうんだ』

なるほど。さくら人気の秘密がわかりました。

『日常生活で見失いがちな自分と向き合うこと』は、とても大切なことなのですね。



2002年09月30日(月)

モラルハザード


「食物汚染」の雑誌記事を興味深く読みました。

デフレ経済下で「食べ物を安く提供する企業」は、一見「消費者の強い味方!」のようですが、それは「良いもの(安全なもの)を安く」ということを追求したものであることが前提です。

しかし、安さを追求する(追及される)あまり、「とにかく世界中で一番安い食材を輸入する行為」に走れば、安全はすぐにリスクにさらされる結果となるのです。

行き過ぎたデフレは、単に資産価値を減らすばかりではなく、企業の倫理観を崩壊させる危険があり、それが与えるダメージは、牛肉偽装など比較にならないものだと思います。

ある意味で、「安い食物をただありがたがって食べる国民」は、「牛骨粉を食べさせられている牛」よりも危ない存在なのかもしれません。



2002年09月24日(火)

ロスカット


「物事をわかりやすくする」というのは仕事をする上での基本です。「合理化」や「単純化」もその延長線上にあり、それを考え、行動し続けた会社は筋肉質の会社になると思っています。

やたらと複雑に考えたり、簡単なことを複雑にしたりする方がいますが、そういう姿勢で仕事に臨むと、10のエネルギーでで終わる仕事が20にも30にもなってしまいます。さらに、基本的なシステムが複雑だと、これはもう膨大なロスになってしまいます。

「わかりやすくする」というのは、それほど大切なことなのです。



2002年09月19日(木)

思い


1年ぐらい前、「今は起業のタイミングではない」ということを書きましたが(徒然01.08.09)、やっぱり今も同じような気がします。

はやりの「起業セミナー」とか「SOHOセミナー」には興味があれば積極的に参加すべきだとは思いますが、起業の責任は経営者や家族がすべてを背負うわけですから、「慎重に臆病になる」必要があります。

実は、インサイトの起業のタイミングは、私が決めたわけではなく妻が決めました。それから3年半が経過して考えると、「あの時しかない」という絶妙のタイミングであった気がします。起業は遅くても早くてもいけないようです。

(実際に、ITバブル期に上場・公開した企業で、絶妙のタイミングだった「楽天」や「サイバーエージェント」などの一部の企業は、実体以上の資金を調達し、早すぎた企業は姿を消し(ハイパーネットなど)、遅すぎた企業は資金調達できずに身売りするところが多くありました。・・・規模は違いますが・・・)

また、周囲の協力も欠かせません。私はよく「やりたい放題のことを奥さんがよく許してくれましたね」と言われるのですが、『確かに!』と最近思うようになりました(起業した時は「俺が一番大変なんだッ!」と思ってました・・・反省)。

「起業のタイミング」は一見「運がよかった」ということのように見えますが、その運を呼び込み「必然」に変えるのは、自分ではなく「家族をはじめとする周囲の思い」であると思うのです。



2002年09月17日(火)

ボンバーマン


テレビゲームには、あまり興味がありませんが、息子(小2)がしきりに対戦したがるので、消極的に参戦しました。(ボンバーマン)

ピコ、カチャ、ピコ、カチャ、カチャ
(↑コントローラー操作音)

「ド~~~ン(わしの「アオボン」爆死)

ピコ、ガチャ、ピコ、ガチャ、ガチャ

「ド~~~ン(またも爆死)

ピコ、カチ・・・

「ズド~~~~~ン・・・」(今度は自爆・・・)







息子「・・・お父さん負けてあげよっか?」

わし「・・・いや・・・・・・いいよ・・・(やせ我慢)」







ピコ、ガチャ、ピコ、ガチ

「ド~~~ン(爆死/ゲームオーバー)






(息子哀れみの視線)








我が愛しの息子よ・・・。













たかがゲームで勝ったからって、そんなに有頂天にならなくったっていいじゃんか!!(父権喪失)



2002年09月13日(金)

ITの影


企業のHPを見ていると、「この会社はどんな会社なのか」ということが実によくわかります。

1年以上更新の形跡がない会社
(器を作って魂を入れない典型)

でかい器を作って情報がない会社
(身の丈にあっていない)

絶対嘘だとわかる「経営理念」をだらだら書いている会社
(「理念」はお題目ではありません)

「工事中」ばかりの会社
(お願いですから、完成させてからアップしてください)

・・・こういうことを平気でしている会社は非常に危ない(経営危機という意味ではないですよ)。

なぜならば、HPは、名刺や会社案内以上に「会社そのもの」をさらけだすツールであり、扱い方によっては会社のイメージを著しく損なうものであることを理解していないからです。

広く「IT」という概念も同じもので、その本質を理解しないで、「遅れちゃまずい!」という発想でやっていると、逆に会社を危険にさらすツールになりかねないと思います。



2002年09月09日(月)

美の説得力


エステティック

美顔ローラー

金魚運動器

アブトロニック

シルキーコート





・・・女性はかくも美しくありたいのか・・・。





「見かけの美しさ(若さ)より、心の美しさじゃないかッ!!」
・・・って、フェミニストの私は思っていたんですが、








黒木 瞳 41歳


田中 美佐子 42歳


そして、なんと!!













風吹 ジュン 
50歳!!








・・・って聞くと、私がいかに「エセ・フェミニスト」であるかがわかります。


(それにしても、めちゃめちゃ説得力あるよなぁ、「風吹ジュン50歳」)



2002年09月07日(土)

藤原新也


藤原新也という写真家・作家がいます。
私は、彼の著作「印度放浪」を学生の時に読み、実際に2ヶ月間インド旅行をするほどのめりこみました。

新聞・TVなどのメディアが、時代を斬る刃(やいば)を失いつつある中、逆にメディア側が彼の言動に注目し続けているのも、自虐的な意味で非常によくわかります。

軽いところで、彼のサイトがあります。おすすめです。
(特に「Talk&Diary」の「瀋陽事件に見るボケの社会学」などは秀逸)



2002年09月06日(金)

感性の賞味期限


指向が変わったのか、ここ数年CDを買ったり、借りたりするということはほとんどなくなりました。

流行の曲を口ずさむこともありますが、製作者の意図が透けてくる安普請のプレハブ音楽の賞味期限は、せいぜい2週間といったところでしょうか・・・。

ただ、現在でも商業ベースの音楽の中に、「良い音」は確実に存在するわけで、その労力を惜しんで、70年代~80年代の音に回帰する自分自身の感性の賞味期限もまた、確実に迫っていると感じています。

(そろそろ賞味期限を書き換える必要がありますね・・・。)



2002年09月05日(木)

思いやり


少なくとも仕事上においては、「相手に理解してもらうにはどうすればよいか」「どうすれば仕事をしやすい環境になるか」ということを常に考えるようにしています。

それは、決して難しいことではなく、「相手の立場になって行動をしてみる(想像する)」だけでよいのです。

私も、まだまだ訓練中ですから、決して偉そうなことは言えないのですが、要領を得ないビジネスメールを受け取ったり、わけのわからない話を聞かされるのはうんざりします。

単純な話を複雑にしてしまっては、お互い時間の無駄ですし、何より相手への思いやりに欠けると思います。

(私生活についての「思いやり」の話は、いささか自信がないので、また別の機会にお話することにします。←勝手なヤツ)